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9月22日「差別撤廃東京大行進」について──ふたたび抗議

現在「People’s Front of Anti-Racism」を名乗る団体が、ホームページにおいて「差別撤廃・東京大行進」の出発地点近くで、「ヘイトスピーチに反対する会」他による、極めて悪質な妨害行為があったとし、同団体が主催する「一切の行動への参加を、堅くお断りします」という声明を発表している(http://antiracism.jp/march_for_freedom/bougai-781.html)。

この「声明」は、当日の「ヘイトスピーチに反対する会」の情宣を「極めて悪質な妨害行為」としているが、どのような行為が「極めて悪質な妨害」であるのか、という説明を一切していない。そもそも同集会・デモの主催者は「会場外でビラを配布することに関知しない」とウェブサイトで周知している。また当日の運営スタッフの一人は、私たちのビラまきに対して「ここでする分には構わない」と発言していた(http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-121.html)。

自分たちが主催する一切の行動への参加を断るというなら、事実にもとづく説明をするのは当然であろう。たとえば極めて悪質な行為とは、主催者の許可なく集会等の記録を録音し、主催者の許可なく勝手に公表することである、というように具体的行為を示すべきである。

当日、「ヘイトスピーチに反対する会」は在特会の暴力に徹底的に反対すること、それと同時に在特会を生み出している歴史的・社会的背景を問題にし、とりわけ日本に植民地支配や侵略戦争の責任を果たさせることの必要性を参加者に訴えていた。この訴えに対し運営スタッフである「レイシストをしばき隊・男組」と称するものたちは、暴力的介入を行ってきたのである。「レイシストをしばき隊・男組」のメンバー2名(映像で確認)は、8月15日の靖国神社に反対するデモに対して、在特会とともに口汚い罵詈雑言をわめき散らし妨害の先頭に立っていた。植民地支配や侵略戦争を肯定する思想こそ「従軍慰安婦」に対するヘイトスピーチをはじめとする差別の根幹ではないのか。根っこを問題にしない運動こそ、問われるのは、当然である。当日の事実関係を隠蔽し、私たちの批判に答えないのは、主催者が「気に食わない」と判断する主張に対しては暴力でもって排除することを容認する姿勢に他ならない。

かりにも「People’s Front of Anti-Racism」の運営者が自分たちの正しさを主張するのであれば、その根拠として説明されるべき次の2つの点について、見解を公表するのが当然ではないか。運営者たちは、そのようなことは全くしないで、一方的に相手を「妨害者」と侮辱すれば、自分たちの行為は何でも正当化されると思っているのだろうか。

1. 9月22日「東京大行進」開始前における、「ヘイトスピーチに反対する会」の行動の何が、当日の集会レギュレーション(http://antiracism.jp/march_for_freedom/faq-631.html)と照らし合わせて、「大行進」への「妨害行為」に当たるのか、事実にもとづいた説明を行うこと。

2. 9月22日における「ヘイトスピーチに反対する会」への排除を、また今後「People’s Front of Anti-Racism」関係者が主催する「一切の行動への参加を、堅くお断り」することを正当化する根拠について、具体的に説明すること。


「いつわりの怒りは心を照らさない」・・・。





コメント

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ヘイトスピーチに反対する会さまへ

遅くなりましたが、ご返答ありがとうございました。
なお、すぐにご回答内容を拙ブログで取り上げることはないと思います。
今後も、ヘイトスピーチに反対する会さまの活動を応援しています。

ヘイトスピーチに反対する会さまへ

ハンドルネームの「Q太郎」の部分をクリックして頂ければ、メールアドレスにリンクしています。念のため。

ヘイトスピーチに反対する会さまへ

初めまして。
双方から話を聞いてブログの記事にしたいと考えています。
どちらが正しくてどちらが間違っているという様な短絡的な結果は出さないつもりです。
不躾なお願いですが、一度メールを頂けませんでしょうか?

簡単に私の考えを申し上げます。
トランジスターメガホンは他の参加者も使用していました。注意されてすぐやめたそうですが。
「ヘイトスピーチに反対する会」が、注意されてもやめないというような状況はあったんでしょうか?
その辺をご説明いただきたいです。

「ヘイトスピーチに反対する会」の言い分が理解できる点は、歴史修正主義が差別に繋がるという点です。
歴史認識が違う者どうしが共闘してもいいと思いますが、何も在特会と行動を共にすることはないだろうと思います。
その辺も詳しい状況がわからないので、話を聞いてみる必要があると思いました。
その他、私のスタンスは拙ブログをご覧いただければおわかり頂けると思います。

主催者のすぐ横で、主催者が集めた人数を利用して、主催者と違う身勝手な主張メガホンで訴えると、そりゃ妨害行為扱いされても仕方ないなろもし
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